
「努力することは素晴らしい」、「努力している人間はカッコいい」、「努力は必ず報われる」
などなど、やたらと人は努力は美化したがるけど
ちょっと待ってください!
数少ない成功者の話だけを聞いて努力は良いことだと大勢の人が信じ切っているけど、実際は成功者の何十倍何百倍の人の努力が無に帰しています。
一生懸命努力しても成功しないケースは無数にあり、成功する方が稀です。
私自身の経験、成功者の努力論、現代社会の状況から、努力し続けた先にあるのは自殺だと結論付けました。
この記事ではその理由について解説していきます。
最初に…
私は自殺志願者向けのwebライターです。
つまり私は「持ってない人」に向けて発信しているので、そのつもりでこの記事も読んでください。
1,努力したことにより人生が壊れる

私は20代の頃の記憶があまりありません。
一番忙しい時は週7どころか週10で働き、夜勤終わってそのまま次の仕事に行くなんてことも少なくありませんでした。
それに加えて役者をやっていて、稽古などもこなしています。その期間は約3年。
それプラス、週7で働きながら小説を書いてる期間が4年くらいなので、この7年は自分でも無駄な努力をしてしまったなと思っています。
それだけやっても、役者としての芽は一切出ず、出した小説も全然売れませんでした。
まさに、努力は何も報われませんでした。
努力をしてた頃の自分と、努力を辞めた今の自分を以下にまとめてみました。
努力の代償
努力してた頃の自分
・肺炎1回、気管支炎3回、胃腸炎10回以上で体調最悪
・メンタルが崩れて適応障害になる
・髪の毛が抜けて禿げる
・友達がいなくなる
・借金100万以上で家のライフライン止まる
・趣味は何一つできない
努力を辞めた自分
・体調がよくなり筋トレも始められ、どんどん健康になる
・メンタルが安定する
・髪の毛が生えてくる
・友達が増える
・貯金ができるようになり、ちゃんと家で生活できるようになる
・休みに日は旅行に行ったり野球をしたり、趣味を楽しめるようになる
このように、努力するのを辞めてから明らかに生活が充実するようになりました。
努力してた頃は、忙しいからあまり寝られず体調はどんどん悪化していくし、ストレスで内臓もボロボロになります。
そんな生活では友人と遊びに行く時間は当然ないし、趣味に使う時間もあるはずがありません。
そして売れない役者はお金が出ていくばっかりなので、働いても働いても生活が苦しいままです。
20代の頃のまま努力してたら間違いなくとっくに自殺していました。
私の中で努力を推奨してくる人間は、人殺しと同じだと思っています。
そんな私からすれば、努力が良いものだとは口が裂けても言えないのです。
2,努力が報われない残酷な理由

残念なことに、人には努力だけで埋められない差がどうしても存在します。
生まれ持った才能
生まれ持った才能は個々人によって大きく異なり、努力しても才能の差を埋めるのは容易ではありません。
例えば、スポーツの世界では身体能力の違いが競技レベルに大きく影響し、音楽の世界では生まれ持ったリズム感や音感が才能として作用します。
運動音痴、音痴の人間がどんなに努力しても、才能という壁は絶対に越えられません。
また、ビジネスでも創造力やリーダーシップといった生まれつきの特性が成功の要因になることが少なくありません。
努力によってある程度の成長は可能ですが、才能がある人には及ばないことも現実として存在します。
育った環境
育った環境や周囲の環境というのも、人それぞれ大きく異なります。
経済的な理由で十分な練習環境を与えられなかったり、質の高い指導を受けられなかったりする場合もあります。
そして最も恐ろしいのが、
指導者ガチャに外れた場合です。
子供の人生を壊すことしか考えてないような指導者に当たってしまうと、努力も才能もすべて台無しにされます。
私がそうでした。
努力の限界
努力は、才能や環境の差を埋めるための手段の一つですが、万能ではありません。
努力には限界があり、どれだけ頑張っても超えられない壁が存在します。
というより、世の中、超えられない壁の方が多いです。
3,努力が報われるのは運と才能のある人間だけ

私も努力自体を否定するつもりはありません。
成功を収めるのに、努力が必要不可欠なのは間違いないでしょう。
しかし、その努力が報われるのは才能のある一部の人間だけです。
その理由について詳しく解説していきます。
努力の方向性が間違っている
努力をしても、それが間違った方向のものであれば成果にはつながりません。
例えば、スポーツ選手が間違ったフォームで練習を続けても実力は伸びません。
ビジネスの世界でも、需要のない商品にどれだけ努力を注いでも売れないのです。
努力の方向性を見極めるために専門家に相談したり、成功者のやり方を研究するなどの工夫はできますが、間違った方向性の努力をしてしまう人と成功者とでは持って生まれた素質が違うので、同じように成功できる確率は低いです。
それで成功できるなら、世の中成功者だらけになります。
結局、正しい方向性の努力を続けられるのも、その人の持って生まれた才能というわけです。
競争の激しい世界では努力だけでは足りない
成功は努力だけで決まるものではありません。
スポーツの世界を例に取ると、オリンピックに出場する選手は皆、途方もない努力をしています。
それでも、金メダルを獲得できるのはごく一部の選手だけです。
ビジネスの世界でも、才能や運、環境の影響が大きく関わります。
例えば、同じように努力しても、資金や人脈を持つ人の方が成功しやすいのは明らかです。
資金や人脈や環境、結局運と才能です。
運の要素が大きい
努力が報われるかどうかには、運の要素も無視できません。
たとえば、事業を始めたタイミングが良ければ成功しやすく、悪ければ失敗することもあります。
勝負は時の運という言葉があるように、勝負事でも運の要素が大きく関わってきます。
株式投資やギャンブルのように、外部要因に左右される世界では、努力だけでどうにもならないことが多いです。
一人の努力の力なんかたかが知れているので、成功できるかどうかは運と才能次第です!
「才能はなかったけど努力で成功した」という人がいたら、そいつは大ウソつきです!
4,「努力は必ず報われる」信仰の問題点

「努力は必ず報われる」という考え方には、いくつかの危険な側面があります。
失敗した人を自己責任にしてしまう
この考え方を信じすぎると、努力しても報われなかった人に対して「努力が足りなかった」と責める風潮が生まれます。
これが自殺を助長させます。
実際には努力が足りなかったのではなく、単に環境や運が悪かっただけのケースの方が圧倒的に多いです。
そして才能がないのにいくら努力しても無駄です。
無駄な努力を続けてしまう
努力さえすれば必ず成功すると信じてしまうと、方向性を間違えたまま突き進んでしまうことがあります。
ビジネスや勉強、スポーツでも「この方法では結果が出ない」と気づいた時点で、別のアプローチに切り替える柔軟性が必要です。
そして、才能がないと気付いた時点で「諦める」ことや「逃げる」ことも大切です。
才能がないのに努力を重ねると、私のように心も体も壊します。
メンタルヘルスへの悪影響
努力しても報われない経験を繰り返すと、自己否定に陥りやすくなります。
「自分はダメな人間だ」と思い込んでしまい、精神的に追い込まれてしまう人もいます。
私が努力の先に自殺があると言っているのはこれらの理由からです。
自殺するような人は、残念ながらめちゃくちゃ努力しています。
5,「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」の真意

これはトーマス・エジソンの有名な名言ですが、実際こんなことは言ってません。
後にエジソンは別の会見で
「私は1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になると言ったのだ。なのに世間は勝手に美談に仕立て上げ、私を努力の人と美化し、努力の重要性だけを成功の秘訣と勘違いさせている」
と発言したというエピソードがあります。
「ただ努力だけという人は、エネルギーを無駄にしているに過ぎない」とまで言及したこともあったそうです。
このように、世に広まっている言葉とは、ほぼ真逆のことをエジソンは言っていたのです。
エジソンも、努力だけで世紀の発明をしたわけではありません。
1日16時間以上発明に向き合っていた猛烈な努力と、自身が「ひらめき」と称した圧倒的な才能が合わさった結果です。
努力だけで成功したなんて絶対にありえないのです!
6,努力が報われづらい現代社会の要素

かつては努力すればある程度の成功が見込める時代もありましたが、現代社会では努力が報われにくくなっています。
その要因として、以下のようなものがあります。
格差の拡大
生まれ育った環境による影響が大きく、スタート地点の違いが成功の可能性を大きく左右します。
裕福な家庭と貧乏な家庭では、どちらが夢を掴みやすいかは一目瞭然です。
テクノロジーの進化
AIや自動化によって、人間の努力だけでは太刀打ちできない分野が増えています。
仕事の量も増えて内容も複雑化しているので、努力すればなんとかなるという時代ではありません。
過剰な競争
グローバル化により、国内だけでなく世界中のライバルと競争する必要があります。
しかも多様化と言いつつ、枠から外れたものは徹底的に批判されるのが現代社会なので、新しいことをしようとすると敵も多いです。
成功の難易度の上昇
SNSの普及により、目立つためにはただ努力するだけではなく、戦略的なマーケティングやブランディングが必要です。
才能、運、周囲の環境、そしてそれに合わせた努力と、すべてが嚙み合わないと成功を収めるのは不可能です。
7,「努力で成功した」という人の傲慢さ

SNSで、フリーランスとして成功している人が「私は才能がなかった」とか「学力が低かった」とか「努力で成功した」とか投稿しているのを見ると、この人たちはすごく傲慢な人間なんだなと思います。
人一人ができる努力や力なんかたかが知れてるのに、運とか才能とか環境とかお構いなしに「私は努力で成功した」って、こいつは自分の力をどれだけ過大評価してるんだろうと不思議に思います。
表面上は謙虚を装うけど、感謝の気持ちとか一切持っていない人たちなんでしょう。
まあ、そのくらいの傲慢さがないと、フリーランスとして成功はできないのかもしれません。
フリーランスとして成功するには、この圧倒的な傲慢さという才能が必要ということですね。
私も見習いたいものです。
8,まとめ

努力がいかに危険なものかわかっていただけたでしょうか。
最初にも言いましたが、私は努力したことによって人生が壊れました。
おかげで今も毎日自殺を考えます。
そしてすでに自殺していった人たちも、死ぬ瞬間まで努力し続けました。
今ギリギリで命を保っている人たちも、必死に努力して生きていることでしょう。
私がそんな人たちに言いたいのは、
自分を追い込む必要なんてない!
ってことです。
努力なんかできる人が頑張ればいいし、できる人が自分を追い込めばいいんです。
できないなら無理はやめましょう。
努力なんかに縛られずに、心安らかに生きていってほしいなと思います。